千本閻魔堂大念仏狂言 |
上京区千本通り鞍馬口下がるに千本閻魔堂という お寺があります。正式名称は「引接寺(いんじょうじ)」 と言います。 普段は下の写真のようなお寺です。 このお寺は、平安時代の小野篁(おののたかむら)が 建立したとの言い伝えがあるようです。小野篁は平安時代の 異才で、昼間は朝廷に勤め、夜は閻魔庁に出入りしたという 人物です。 このお寺の本尊は、閻魔大王です。 両脇に書記役の司録と検事役の司命の像を従えます。 下の写真のガラス戸の奥に像が安置されています。 昨日3日このお寺に行きました。 このお寺、普段は静かですが5月1日から4日の4日間に 渡って大念仏狂言が開催され人出で賑わいます。 昨日は、非常に日ざしがきつく気温も高かったので 野外での鑑賞は非常に厳しかったです。 日陰に人が集中していました。 写真の狂言の演目は、「舌切雀」です。 雀の役は、子供がやっていて微笑ましいものがありました。 京都には、4つの念仏狂言が伝えられています。 (他の3つは、壬生、嵯峨釈迦堂、神泉苑) 千本閻魔堂の念仏狂言の特徴は、唯一セリフ劇であることです。 他の狂言は、すべて無言劇なのです。 狂言以外では、送り鐘と普賢象桜、紫式部供養塔が有名です。 お盆の精霊送りにつく鐘が下の写真です。 この鐘は620年前のもので、京都市指定文化財です。 普賢象桜です。 普賢象菩薩が乗っている白象の鼻のような花の形を しているのでこう呼ばれるそうです。 足利義満も絶賛した桜です。 なぜかこのお寺に、紫式部の供養塔があります。 普通この種の供養塔は13重なのですが、この供養塔は 10重と珍しく、重要文化財に指定されています。 念仏狂言の方は、正直もう一度見たいとは思いませんでしたが このような伝統芸能を絶やさぬよう頑張っておられる 保存会の方々には頭が下がります。今後もずっと継続して 欲しいと思います。 |
by nenjuaquatyunen
| 2010-05-04 11:54
| 京都
|
<< 60cm水槽リセットしました | ミクランサ復活&花満開 >> |